脱毛で起きる硬毛化とは?多毛化との違いや原因・適切な対処法を解説

みなさんは脱毛後に以前より毛が硬くなったり、太くなったりして悩んだことはないでしょうか?脱毛後に起きる現象で、毛が脱毛前よりも太く硬くなるや毛が増えたように感じる方がまれにいらっしゃいます。

この現象を硬毛化、多毛化といわれています。今回の記事では、硬毛化と多毛化との違いや原因について、さらには対処法をそれぞれ解説していきます。

脱毛で起こる硬毛化とは

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硬毛化とは、レーザー脱毛によってまれに起こる現象です。レーザーの照射の際、黒い色の部分であるメラニン量が少ない薄い毛などに対して刺激を与えたことにより、薄かった毛が逆に太く硬く生えてしまうことがあります。

脱毛で起こる硬毛化の原因

レーザー脱毛は、20年以上の歴史があるといいますが、実際は硬毛化の原因のはっきりした数値自体は分かっていません。仮説としては、毛をつくる発毛組織が脱毛の刺激により活性化されることで起こるのではないかといわれています。

レーザー脱毛や光脱毛は黒い色のメラニンに反応し、熱のエネルギーで発毛組織を破壊します。毛が細くメラニン色素が薄いなどで発毛組織を十分に破壊しきれず脱毛の効果が減少します。

しかし、脱毛の刺激によって発毛組織が逆に活性化され太く硬い毛になってしまうほか、休止期の毛を活性化させてしまうのではないかと考えられています。

毛がダメージから回復するときに毛が太くなる

脱毛による刺激が毛根に上手く刺激を与えられず、発毛組織を十分に破壊しきれずにそのままの状態であった場合、その毛根は大きくダメージを受けてしまっている状態にあります。このダメージから回復するときに受けた傷を治す作用が働き、毛が太くなってしまったり硬くなったりしてしまうのではないかともいわれています。

毛周期が延びてしまったことで毛が太くなる

脱毛時の機器の熱により与えられる刺激で、毛周期が延長されます。毛周期が延長されて、毛質が変わるとホルモンバランスの乱れが原因で引き起こされることがあります。しかし硬毛化というのはホルモンのバランスの乱れがない方にも起きていることから、確かではありません。また、脱毛によってホルモンバランスが崩れることはいわれていません。

多毛化との違い

硬毛化は脱毛の後に太く硬い毛が生えてくることをいい、多毛化はもともと毛が生えていなかったところの毛穴から毛が生えてくることをいいます。

多毛化は新たにできた毛穴から毛が生える訳ではありません。毛が生えてくるサイクルは、成長期・退行期・休止期のサイクルで毛が生えてきます。休止期である状態の毛穴が脱毛の刺激により活性化することで毛が生え、毛量が増えたように感じます。

硬毛化しやすい部位

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硬毛化のしやすい部位は産毛の多く生えている部位です。

硬毛化しやすい部位

上背部

上腕部

うなじ

腹部

フェイスライン(もみあげからあご)

しかし、原因が確かなものではないため、どの部位でも起こる可能性があることを知っておきましょう。

硬毛化しやすいタイプ

硬毛化の原因にはっきりと確実な数値が存在していないため、下記に硬毛化しやすいタイプを上げますが必ずしも当てはまった方が必ずしも硬毛化が起きるとは限りません。

硬毛化しやすいタイプ

20代から30代の若い方

体毛が薄い

毛の密度が高い

毛根がいろいろな方向に生えていて、深め

ホルモン関係の薬やサプリメントを服用している

肌トラブルがある

施術中に痛みを感じる

施術の後に赤みが残りやすい

この項目の注意点は、あくまで自分の毛質や肌質の確認をするものであって、必ずしも硬毛化が起きる訳ではありません。

硬毛化した場合の対策

脱毛をして、もしも硬毛化が起きた場合はどのような対処法があるのかを解説していきます。まずは、下記を読んでいただきそれを踏まえた上で、クリニックの医師のスタッフに相談し対処法を検討しましょう。

対策1:脱毛を続ける

硬毛化が脱毛機器の熱エネルギー不足が原因の場合、同じ機器を使用し且つ同じ熱のエネルギーで照射したとしてもあまり改善がみられないといわれています。

そのため、クリニックでは熱エネルギーの出力を上げたり、レーザーの波長を変えるなどの対応がとられることがあります。

脱毛機器には、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザー、またはヤグレーザーを使用します。照射出力が強いと肌に負担が強くかかるため、施術前に医師やスタッフが肌の状態を確認してからおこないます。

対策2:ニードル脱毛に変える

前文でもお話した脱毛機器を変えるクリニックもありますが、二-ドル脱毛に変更することが多いといわれています。

ニードル脱毛は、毛穴に細い針を挿入し、そこへ電気を流し毛根へ直接ダメージを与える施術のことをいいます。目のまわりの眉や鼻毛など、レーザー脱毛や光脱毛では脱毛のできない細くて薄い毛も脱毛ができるといわれています。ニードル脱毛は電気針とも訳されることもあるので痛みを感じる方も中にはいます。

対策3:自然治癒を目指す

硬毛化が起きた際、時間を置くようにいわれるクリニックも中にはあります。それは、毛周期に合わせ自然に元の太さや硬さに戻る可能性があるためです。

しかし、毛抜きなどで毛を抜くなどの自己処理をしてしまうと、次の脱毛をした際に脱毛の効果が得られなくなってしまうため、おこなわないよう気をつけましょう。

硬毛化を予防する方法

硬毛化が起きるかもしれないが脱毛はしたいと思われている方もいるでしょう。どんな方にも硬毛化は起きてしまう可能性があるので、完璧に予防をするということはできません。

上記を踏まえて、クリニックへ脱毛に通うことを検討されている方は下記の2つの基準でクリニックを選ぶことをおすすめします。

方法1:技術力の高いスタッフを選ぶ

クリニックを選ぶ際に気をつけたいのが、スタッフの技術力の高さです。脱毛医療は脱毛機器の違いに限らず施術をおこなうスタッフの技術によっても、脱毛の効果や痛みの度合いが違ってきます。

脱毛に通う方に対しての満足度を上げるため、スタッフが最新の脱毛知識や技術を取り入れているところや、脱毛に使用する機器の安全性や効果をチェックしているようなクリニックを選ぶことが大切です。また、技術力向上のために研修などをしっかり取り入れているクリニックを選ぶことも重要です。

方法2:実績のあるクリニックを選ぶ

硬毛化を予防したいと思って不安になっている方がクリニックを選ぶ際に注目する点のもう一つは、実績のあるクリニックを選ぶことです。今はインターネットなどでクリニックのホームページや口コミを調べられます。

しっかりとそのクリニックの実績が掲載されているほか、確かな口コミなどをみて納得した上でクリニックへ行くことをおすすめします。

まとめ

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硬毛化についてやさらに多毛化との違い、その原因と対処法について知っていただくことはできたでしょうか。

脱毛をして自分に自信をもちたい、または肌へのトラブルを無くしたいなどの悩みを持っている方は多くいらっしゃるでしょう。

少しでも気持ちを前向きにするためにも、今回の記事で得た知識を活かしていただき役立てていただけたら幸いです。クリニックを選ぶ際に、無料相談もおこなっているクリニックもあるため、事前に調べてから相談へ行くことをおすすめします。